ウォークスルー
Playtoを使うと実際どうなるのか
機能一覧を読んでも、そのツールと過ごす夜がどんなものかは分かりません。このページはそちら側です。初日に何が起きるのか、4回目のセッションで何をしているのか、そして間違えたときにどうなるのか。
出会う順に5つ。それぞれ、詳しく知りたければ長い版に飛べます。
01
最初の夜
セットアップは2画面です。どの言語からどの言語へ読むかを選び、あとはダウンロード。
時間がかかるのはダウンロードの方で、翻訳モデルが数GBあり、サーバーではなく手元のPCで動くからです。ただ待たされ続けるわけではありません。一時停止して後で再開できますし、アプリの中を見て回ることもできます。エンジンを必要としない練習用のゲーム画面でチュートリアルを走らせることもできます。終わればボタンひとつでそのまま実際のキャプチャに入ります。
あとは遊びたかったゲームを起動して、セリフ枠を囲うかカーソルで指すかすると、原文とその意味が並んで流れてきます。自分のゲームで使えるかどうかは、だいたい10分で分かります。
02
プレイ中に実際にやっていること
思っているより少なく、それは意図的です。
まず原文を読んで、取れるだけ取ります。そのあと視線を下げて意味を確かめる。ほとんどの行はそこで終わりです。たまに残す価値のある単語があれば保存して、ゲームに戻ります。
初回に必ず出る誘惑が、全部保存したくなることです。3週間後に復習が400件たまって開かなくなる、という終わり方がいちばん多い。1セッション5〜10語で十分ですし、ゼロの日があっていい。
読んだものはすべてゲームの横のログに残るので、その場で何もしなくても失われるものはありません。
03
同じゲームは、続けるほど読みやすくなる
ここが意外に思われる部分です。
プレイしたゲームにはそれぞれプロファイルが作られます。ウィンドウを最初に検出した時点で自動でできるもので、キャプチャ設定と用語集、それと訳してほしくない語のリストを持ちます。
最初は空のままにしておきます。そのうちキャラクター名が普通名詞として訳されたり、固有のアイテム名が2通りに揺れて同じ物か分からなくなったりする。そこで5秒だけ使って、使ってほしい訳を固定します。以後はどこでもその訳になります。よく選んだ20件は、当てずっぽうの200件より効きます。30時間遊んだゲームは、初日より明らかに読みやすくなっています。
04
やめたあとの5分
誰も見返さない保存済み単語は、善意のついたリストでしかありません。締めの作業をあえて小さくしてあるのは、小さいものだけが忙しい週を生き延びるからです。
セッションを止めると、その回に出てきたものが表示されます。場面を覚えているうちに、残すか捨てるかを決める。ここが効く1分です。あとは翌朝に数枚、間違え続けているものほど早く戻ってくる形で出てきます。
復習の形式は8種類ありますが、8つ使うことは想定していません。自分に合う1つを選んで、あとは放っておいてください。
05
間違えるとき
間違えます。決める前に、それがどういうものかを知っておいてください。
ゲームのテキストは、翻訳者が普段頼るものを剥ぎ取られた状態で届きます。話者も、口調も、場面も、多くの場合その前の行すらない。文脈のないセリフ1行は本当に難しく、モデルを大きくすれば解けるという種類の問題ではありません。だから名前が普通名詞になったり、冗談が平坦になったりします。
できることは4つ。1行だけ直す、もう一度訳させる、用語を固定して以後ずっと正しくする、放っておく。最後がいちばん多い正解です。探して見ていなければ気づいたか、と自問すると判断できます。
これが成立するのは、主として読んでいるのが原文だからです。意味は寄りかかるヒントであって、ヒントが不完全なコストは、依存している訳が不完全なコストよりずっと小さい。
これではないもの
画面のテキストを読む仕組みなので、字幕のない音声だけのカットシーンは扱えません。
得意なのは、文字が止まって待っていてくれる画面です。カメラと一緒にラベルが動くアクションや、流れて消える戦闘ログは、画面から読む方式である以上どのツールでも苦しくなります。
そして、これは語学学習のインプット側であって全部ではありません。読解と語彙はかなり伸びますが、文法と話す練習は別に要ります。